花暦

沼津御用邸記念公園の園内には、
季節の花々がきれいに咲き誇ります。
お花の見頃やお花に関する情報をご紹介します。

春の花暦

西洋スイセン【3月中旬~3月下旬】

西洋スイセン

西洋スイセンの特徴

スイセンは花の形などによって大きく13通りに分類される球根植物です。
花色は黄色あるいは白色が基調で、花の真ん中の副花管(ラッパ部分)が特に長いものをラッパスイセンと呼びます。
花姿や香り、大きさなど、品種による違いもさまざまです。

育て方のポイント

スイセンは球根植物なので秋に植えつけ、開花後は葉が黄色くしおれるまで刈り取らないようにします。
春から初夏にかけ、数年おきに球根を掘り上げて分球作業(かたまりになったいくつもの球根を分離させること)を行って再び秋に植えつければ、株数を増やすことができます。

日比谷アメニスからの一言

早春のまだ冷たい風が松林の下をさっと吹き抜ける時、スイセンの馥郁とした香りがあたりを包み、そこには凛とした立ち姿の、たくさんのスイセンがいます。学名のナルシッサスは自己愛の強い「ナルシスト」のことで、花言葉も自己愛、うぬぼれなどです。
スイセンは人類史上最も愛されてきた花の一つでもあり、ひとつひとつの花も、群生としての華やかさも、どちらも魅力的です。
御用邸では花色や姿、花丈など品種ごとに違う条件を組み合わせて全体の配植をプロデュースしており、そんな工夫にも気づいてもらえればなお観賞の楽しみが広がることでしょう。

監修 株式会社日比谷アメニス

むさしあぶみ【3月下旬~4月下旬】

むさしあぶみ

さくら【3月中旬~4月上旬】

さくら

花桃【3月下旬~4月下旬】

花桃

浦島草【3月下旬~4月下旬】

浦島草

浦島草の特徴

ウラシマソウは海岸付近の林の中などに生育する球根植物で、御用邸記念公園にもまとまった群生が見られます。
その不思議な形は苞の中に伸びた付属体の先端部が細く糸状に伸びたもので、浦島太郎が釣り糸を垂れている姿に見立てて、名前が付けられたようです。
地下にはサトイモに似た大きな球根があり、春になると芽を伸ばします。
やがて10枚前後の葉を傘のように広げ、黒褐色の苞を開きます。
この苞は「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれます。
本来の花は、付属体の下につき、成長や栄養の状態によって、雄花から雌花に変化する性転換植物として知られています。

日比谷アメニスからの一言

ウラシマソウなどテンナンショウの仲間は、日本にさまざまな種類が見られますが、多くの種類は姿や色の区別がつきにくく、栽培はあまり一般的ではありません。
ぜひ、御用邸記念公園の林の下に咲く、独特の姿を探してみてください。

監修 株式会社日比谷アメニス

藤(ふじ)【4月中旬~5月上旬】

藤(ふじ)

藤(ふじ)の特徴

フジは山に多く自生しますが、花の美しさで古くから各地で鑑賞用に植採されています。
御用邸記念公園においても、数十メートルに及ぶ藤棚(フジのトンネル)を散策しながら、見事なフジの花を楽しむことができます。

監修 株式会社日比谷アメニス

夏の花暦

ハマナデシコ【6月下旬~7月下旬】

ハマナデシコ

あじさい【6月上旬~7月上旬】

あじさい

日比谷アメニスからの一言

現在、観賞用として植えられているアジサイは、日本を原産とし、ヨーロッパで品種改良されたものがほとんどです。
アジサイは土壌のPH(酸性度)によって花の色が変わり、「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になると言われています。これは、アルミニウムが根から吸収されやすいイオンの形になるかどうかにPHが影響するためです。花を青色にしたい場合は、酸性の肥料や、アルミニウムを含むミョウバンを与えたりします。同じ株でも部分によって花の色が違うのは、根から送られてくるアルミニウムの量に差があるためです。
また、花色は開花から日を経るに従って徐々に変化します。最初は花に含まれる葉緑素のため薄い黄緑色を帯びており、それが分解されていくとともにアントシアニンや補助色素が作られ、赤や青に色づいていきます。
さらに日が経つと有機酸が蓄積されてゆくため、青色の花も赤味を帯びるようになります。これは花の老化によるものであり、土壌の変化とは関係なく起こります。 御用邸のアジサイの微妙な色の変化もお楽しみください。

監修 株式会社日比谷アメニス

スカシユリ【6月下旬~7月中旬】

スカシユリ

はまなす【5月上旬~5月下旬】

はまなす

浜木綿(はまゆう)【7月上旬~7月下旬】

浜木綿(はまゆう)

浜木綿(はまゆう)の特徴

ハマユウ(花木綿)は沼津市の花にも指定されているヒガンバナ科の多年草で、水はけが良く日あたりの良い場所を好み、主に温暖な海浜で見られる海浜性植物です。
 草姿は太い円柱状の幹のようなものから昆布のような葉が周囲に広がるような格好で、幹のようなものは葉の付け根が多肉質の筒状に重なったものであり、偽茎と呼ばれ、ヒガンバナやタマネギの鱗茎と似たようなものです。
 花期は夏で、葉の間の真ん中から太くてまっすぐな茎を上に伸ばし、先端に多数の花を散形につけます。
 花は短い柄の先にあって白く細長い6枚の花被を持ち、花弁の根本の方は互いに接して筒状、先端部はバラバラに反り返ります。花は日没前後から強い芳香を発するようになり、大型の蛾が吸蜜に訪れて花粉を媒介します。

育て方のポイント

日当たりのよい場所で育てることが必要です。朝から晩まで日陰にならない場所が最適で、日光不足になると葉が下を向き元気がなくなります。また、寒さに弱く、霜に当たると枯れてしまうので、温暖な地域以外は鉢植えで管理します。
ハマユウの苗植えは、4~8月か11月が適期です。霜の降りる地域では、鉢植えで育ててください。

  1. 鉢植え
    草丈が高くなるので、8~10号くらいの大きな植木鉢に、1株ずつ球根や苗を植えていきます。鉢が小さいと、花つきが悪くなるので注意してください。土は水はけのよいものを好むので、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜ合わせたものを使います。
  2. 地植え
    温暖な地方では、ハマユウを地植えで楽しむことができます。一日中日の当たる場所を選び、直径と深さが30cmほどの植え穴を掘ります。そして、掘り上げた土の3割ほど腐葉土を混ぜ込んで植え付けます。

温暖な地方では、ハマユウを地植えで楽しむことができます。一日中日の当たる場所を選び、直径と深さが30cmほどの植え穴を掘ります。そして、掘り上げた土の3割ほど腐葉土を混ぜ込んで植え付けます。

日比谷アメニスからの一言

ハマユウの開花とともに夏の到来を実感する方もおおいかもしれません。名前の通り主に夕方から、強い香りとともに開花します。御用邸記念公園内のあちこちで開花しますので、園内をぜひゆっくりと散策してみてください。

監修 株式会社日比谷アメニス

浜萱草(はまかんぞう)【6月中旬~7月中旬】

浜萱草(はまかんぞう)

ナツズイセン【7月下旬~8月中旬】

ナツズイセン

ひまわり【7月下旬~8月中旬】

ひまわり

ひまわりの特徴

和名の由来は、太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回るといわれたことからです。
ただしこの動きは生長に伴うものであるため、実際に太陽を追って動くのは生長が盛んな若い時期だけで、若いヒマワリの茎の上部の葉は太陽に正対になるように動き、朝には東を向いていたのが夕方には西を向きます。日没後はまもなく起きあがり、夜明け前にはふたたび東に向きます。
この運動はつぼみが大きくなり花が開く頃には生長が止まるため動かなくなります。なお、これは茎頂に一つだけ花をつける品種が遮るもののない日光を受けた場合のことであり、多数の花をつけるものや日光を遮るものがある場所では必ずしもこうはなりません。
沼津御用邸記念公園では西附属邸の海岸側芝生広場やお食事処「主馬」の周辺などに植えられています。

育て方のポイント

  1. 土作り
    ヒマワリは、弱酸性~中性の土を好みます。赤球土(小粒)を主体に、腐葉土や堆肥を混ぜた混合土や草花用の培養土を利用して育てていきましょう。
  2. 水やり
    また、ヒマワリは暑さに強い植物ですが、水やりを怠ると枯れてしまいます。そのため、栽培時は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
    植え付けたときから毎日朝晩水やりを欠かさず行うと、元気に育ってくれますよ。ただし、常にじめじめしているような多湿は好まないので、水のやりすぎには注意してください。
  3. 肥料
    肥料は、液体肥料か化成肥料を月に1度追肥します。ただ、ひまわりは土中から養分を吸収する力が強いので、肥料を与えすぎると肥料焼けを起こすので注意してください。
    また、窒素の多い肥料ばかり与えると、茎や葉ばかりが茂って花が咲かないことがあります。花をつける頃は、リン酸の多い肥料に変えるようにしてください。

日比谷アメニスからの一言

世界的には食用としての栽培が主ですが、夏の風情を楽しむ花のひとつとして、丈夫で大きな花の咲くヒマワリがよく植えられます。 沼津御用邸記念公園では、数はさほど多くはありませんが、松林を背景としたヒマワリの景観をぜひお楽しみください。

監修 株式会社日比谷アメニス

高砂ユリ【7月下旬~8月中旬】

高砂ユリ

秋の花暦

萩(はぎ)【9月中旬~10月下旬】

萩(はぎ)

磯菊(いそぎく)【10月中旬~11月中旬】

磯菊(いそぎく)

磯菊(いそぎく)の特徴

イソギクは千葉~静岡の海岸線や伊豆地方など暖かい地方の海岸近くに自生します。 名前の通り、磯に自生する菊です。 秋~晩秋、庭や花壇が寂しくなりがちな季節に明るい色彩の花を咲かせるからか、園芸でもよく栽培されます。 毎年花を咲かせる多年草で、主な開花期は10月から12月くらいです。 小さな黄色い花を房状に咲かせる姿は、一般的なキクの花のイメージとは違うと思いますが、もともと海岸に自生しているので厳しい日差しや乾燥に強い花です。

浜菊(はまぎく)【10月中旬~11月中旬】

浜菊(はまぎく)

浜菊(はまぎく)の特徴

ハマギクはいわゆる野菊の一種で、主に青森県から茨城県にかけての太平洋側の海岸に自生します。伊豆地方は本来の自生地より南に位置し、現在見られる群生はもともとの自生ではないと考えられますが、それでもこの地に馴染んで可憐な花を咲かせている姿が観察されます。
本種とフランス菊を交配したものが、シャスターデージーと呼ばれ、園芸でよく使われる花です。

育て方のポイント

  1. 手入れ
    冬前には株元の葉っぱがほとんどなくなって、茎が思い切り露出していることも多いです。株姿を整えるために、秋に花が咲き終わったら全体を半分くらいに刈り込み、翌年に備えます。 新しい芽は春に茎の基部当たりから出てきます。
  2. 育てる場所
    日当たりと風通しのよい場所が適しています。耐寒性は強く、凍らせなければ露地で越冬できます。不安な場合は、株元に落ち葉や腐葉土を軽く敷いておけばよいでしょう。
  3. 水やり・肥料
    地植えは特に水やりはいりません。鉢植えは土の表面が変わったらたっぷりと水を与えます。冬は回数を減らして乾かし気味に管理します。
    肥料はさほど施さなくてもよく育ちます。地植えは基本的に必要なく、鉢植えは生育中に様子を見ながら液体肥料を与えます。
  4. 用土
    水はけがよければ土質は特に選ばずによく育ちます。

日比谷アメニスからの一言

ハマギクはイソギクと違い、冷涼な北の地方を自生地とする菊です。ハマギクはイソギクと違い、冷涼な北の地方を自生地とする菊です。
ハマギクの学名であるNipponanthemum(日本クリンサンセマム)という属名は「日本の花」という意味で,ハマギクただ一種のみを含む属です。
昔から日本の海岸沿いの秋を飾ってきた花として見ると、また違った感慨が沸いてきます。

監修 株式会社日比谷アメニス

冬の花暦

つわぶき【10月中旬~12月中旬】

つわぶき

つわぶきの特徴

ツワブキは海沿いの草原や崖、林の縁に見られる常緑の多年草です。葉は革質でつやがあり、円くて直径20cm前後あります。
花は株の中心から出て、先端に10~30輪ほどのキクに似た、花径3cm前後の黄色い花を咲かせます。
御用邸のツワブキは生育環境が合っているためか大型の葉のものが多く、芳香を放って12月いっぱいくらいまで楽しめます。
ツワブキは園芸品種も多く販売されており、秋に咲く花だけでなく、斑入りや獅子葉など葉も変化に富み、1年中庭に彩りを添える植物として古くから親しまれています。

育て方のポイント

日なたか明るい日陰で育てます。土質は問いませんが、水はけのよい土地を好みます。 斑入り葉の園芸品種のなかには明るい日陰のほうがよいものもあります。 土は一般的な花壇用の草花培養土でよく育ち、特別のものを用意する必要はありません。庭植えは、10~20cmほど土を盛ってから植えると、生育がよくなります。

  1. 植えつけ、植え替え
    鉢植えの場合は、芽出し前の4月に、毎年か1年おきに植え替えます。鉢から地面に植え替えるだけなら、真冬を除けばいつ行ってもかまいません。
  2. ふやし方
    株分け:植え替えと同時に行います。古くなった根茎を、自然に分かれる部分で分けます。もしつながっていても、それぞれの芽に十分に根がついているのならナイフなどで切って分けてもかまいません。
    タネまき:2月から3月にタネをまいてふやすこともできます。自然に実ったタネからは、親と同様か、劣ったものしか生まれません。好みの親を選んで交配しましょう。豆盆栽としてつくるなら小鉢にまくとよいでしょう。
    根茎伏せ:葉のない古い根茎でも、生きていれば、植えておくと芽を出して新しい株ができます。

日比谷アメニスからの一言

ツワブキは見かける機会が多く、また和風の印象がやや強いですが、ご家庭などで楽しむ場合は半日陰でも花つきがよく強健な性質なので、洋・和風問わずシェードガーデンによく合う花です。
ただし葉の形が個性的なので、合わせるものと違和感がないか確認しましょう。
庭植えの場合はシンプルな緑葉か白斑入りを使うと違和感がありません。変わった葉の園芸種は鉢植えがいいでしょう

監修 株式会社日比谷アメニス

蝋梅(ロウバイ)【12月中旬~1月下旬】

蝋梅(ロウバイ)

水仙(すいせん)【12月中旬~1月下旬】

水仙(すいせん)

日本水仙の特徴

水仙は花の形などによって大きく13通りに分類されます。水仙はヨーロッパの地中海周辺を原産としますが、日本水仙の仲間は古くヨーロッパから中国や日本に渡来したもので、1本の茎にいくつもの花を付け、強い香りがあるのが特徴です。

日本水仙の由来

日本水仙が日本に入ってきたのは15世紀初めごろと言われており、スイセンの仲間としては暖地を好み。また花を咲かせるのが12月~1月にかけてなので、福井県越前岬や南伊豆、淡路島など、比較的暖かく積雪のない海沿いに大規模な野生地が見られます。
名前の由来は、鎌倉時代に中国名の「水仙」をそのまま用い、特に中国の水仙を黄水仙、西洋の水仙をラッパ水仙と呼んだことから、日本水仙という呼び名が一般的になりました。

育て方のポイント

お正月頃に切り花として出回ることの多い日本水仙ですが、球根植物なので秋に植えつけ、開花後は葉が黄色くしおれるまで刈り取らないようにします。春から初夏にかけ、数年おきに球根を掘り上げて分球作業(かたまりになったいくつもの球根を分離させること)を行って再び秋に植えつければ、株数を増やすことができます。

日比谷アメニスからの一言

御用邸記念公園にはあちこちに日本水仙が植えられていて、今の時期らしい風情があります。そっと香りをかいでみて下さい。水仙の香りには鎮静効果があります。
また、3月下旬からは、3万球もの西洋水仙が一斉に開花します。こちらは黄色や白のじゅうたんのように松林の下を豪華に彩ります。配植は日比谷アメニスプロデュースです。ぜひお楽しみに。

監修 株式会社日比谷アメニス

梅(うめ)【1月中旬~2月下旬】

梅(うめ)

梅(うめ)の特徴

梅は万葉集に最も多く出現する花として知られ、古来より日本人に最も愛されてきた花と言えるでしょう。
沼津御用邸の梅も、御用邸時代には皇室の方々が毎年観賞されたことと思われます。

日比谷アメニスからの一言

「桜伐(き)る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」
春先に咲く代表的な花であるサクラとウメを対比しつつ、栽培上の注意を示したものです。
桜はむやみに伐ると切り口から腐敗しがちであり、剪定には注意が必要。 一方、梅の樹は剪定に強く、むしろかなり切り詰めないと徒枝が伸びて樹形が雑然となって台無しになるばかりでなく、実の付き方も悪くなります。
花芽は年々枝先へと移動する結果、実が付く枝は通常数年で枯れ込んでしまいます。実の収穫を目的とするのであれば、定期的に枝の更新を図る必要があるからです。

監修 株式会社日比谷アメニス

椿(つばき)【1月上旬~3月上旬】

椿(つばき)